第2章 出会い
それから何日もおそ松さんを遠くで
見るだけ話もしないし目も合わない
彼の瞳に私がうつることはなかった
それから受験当日になり、
合格発表の日
私は赤塚高校に無事合格した
別に行きたいって高校もなくて
無理して高いとこに行く理由もない
それなら1番楽に通えて
余裕で受かれるとこにしようと
家に一番近い赤塚高校に行った
母には最初心配されたけどなんとか説得して
了諾してもらった
私の家は母子家庭だ
父は私が小学生の頃に亡くなった
母はほんとにいい母で私をいつも気にかけてくれる
安定の仕事にも就いているから不安定ではない
でも母は出張が多くてよく1人で生活するのが多い
帰ってくるといつも抱きついて心配してくる
だから私は恵まれていると思う
だが、高校に入ってから私の歯車が狂いだしていった