第5章 住みついた感情
男子「お、おそ松眠そうだなー」
お「あぁ、夜遅くまでAVみてた」
男子「まじかよ…」
お「ふはっ、うそに決まってんだろ?」
男子「なんだよ!お前のことだから
本当だと思った
あ、そういえば!
ビックニュース!」
お「なに?」
どうせくだらねー話だろ
男子「おれいつも通り朝ランニングしてたんだよ
そしたら!
の家から一松が出てきたんだよ!」
俺は手が止まった
お「は?」
男子「俺めっちゃビックリしたけどさ
確かにあの2人いっつも一緒にいるよな!
くそぉ、俺もあんな可愛い彼女ほしい!
…っていない?!」
は?家に泊まったのか?うそだろ?
ちゃんも一松を受け入れたってこと?
俺の足は自然と一松のいる教室に向かっていた
ガラッ
騒がしい教室のなか一松は静かに
眠っていた
幸いちゃんはまだきてない
俺は話しかけてくるクラスのやつらを
テキトーに流して一松の前に立った
一松は俺の気配に気づいて頭を上げた
一「……なに」
相変わらず無愛想な一松に
俺は顔色ひとつ変えなかった
お「ちょっとこいよ」
一「…わかった」
俺は一松を連れて屋上にいった
ガチャッ
一「で、なんの用」
お「一松そこ座って」
俺はそばに置いてある椅子に座るように
一松に命じた
一「なんで」
お「いいから」
一松は怪しみながら椅子に座った
お「ちょっと動かないように
してもらおうかな」
一「は…」
お「これわかるだろ?」
俺は一松の顔の前にロープを出した
一「それでなにすんの」
お「手足をしばる」
一「は?いやだ」ガタッ
お「拒否ったらちゃんに何するか
分かんないよ」
一「…」ガタッ
椅子から立ち上がろうとする一松に
そう言って制止させた
お「ん、えらいえらい
聞き分けいい弟がいてお兄ちゃんうれしい」
シュルシュルッ
お「なぁ一松、お前昨日なにしてたの」
俺は一松の手足を椅子に縛りながら
聞いた
一「昨日…猫に餌あげてたらそこで
寝落ちした」
お「まじかよ…お前きたなっ
まぁ良かったわ、なんもなくて…
なんて…言うと思った?」