第3章 再開
それから休み時間は一松くんが
付きっきりだった
まるでおそ松くんを近づけないようにしてる
みたいに…
そういう日が何日も続いた
そしてある日私は移動教室のときも
隣にいる一松くんに言った
「あの…一松くんそんなに付きっきりじゃなくて
大丈夫だよ?」
一「俺がいたいだけ」
友達「あらあら」
そばで見ている友達は
ニヤニヤしながら見ていた
教室に着くと友達は離れ、
一松くんと歩いていると
「あ、おそ松くん」
おそ松くんが私たちの方に
歩いてきた
お「一松〜
ちゃん借りていい?
先生に連れてこいって言われてさー」
一「じゃあ俺が連れてく」
お「あーダメダメ!
なんかよく話分かんないけど
俺とちゃんに大事な用あんだと」
一「……」
お「なぁ頼むよ」
一「分かった」
お「おぅ、助かる
じゃあいこ、ちゃん」
おそ松くんは私の手をとった
「あ、うん…」
私はおそ松くんに引っ張られるまま
ついていった
「おそ松くん職員室あっちだよ?」
職員室と反対の道に進もうとする
おそ松くんに私は声をかけた
おそ松くんはふりかえり
お「先生あっちにいるから」
そう笑いながら言ったが、
目が笑ってなかった
私は悪い予感しかしなかった
着いたのは資料室。
お「ラッキー!誰もいないじゃん!」
私はこの資料室を知ってる
この学校ではカップルがよく来るという噂
『誰も来ないから唯一ヤりやすい教室』
先生たちの耳には届いていないから
みんなここに来る
「おそ松くん…
先生いないじゃん…もどろ?」
私は平気なふりをしたが
声が震えてしまった
お「え?もどる?
なにバカなこと言ってんだよ」
ドンッ!
おそ松くんは私の両腕を掴み
壁に押しつけた
そのまま唇が重なり
おそ松くんの舌が口内に入ってくる
「んっ…!んんぅ…はぁ…」
唇を離すと透明な糸が2人の唇を繋ぐ
おそ松くんは顔を近づけ
甘い瞳で私に問いかけた
お「やだ?」
その瞳に目が離せなくて
やだという言葉が言えなかった
お「抵抗しないなら
やめないよ?
まぁ抵抗してもやめないけど…」
いやらしく笑う彼に不覚にもドキッとしてしまった