第3章 再開
おそ松side
至近距離にある彼女の顔に見惚れてしまって
俺は気づいたら彼女の唇に貪っていた
理性が崩れるってこういうことなんだ
そう思った
俺が一松に突き飛ばされたあと
ちゃんは走って帰っていった
そして今一松に胸ぐらを掴まれている
一「なにしてんだよっ!」
お「なんでそんなムキになってんだよ」
そう言うと胸ぐらを掴んでいた一松の手の力が
弱くなった
お「なにお前、もしかしてちゃんのこと
好きなの?」
一「…違うよ…
会って間もないのに好きになるなんて
ありえない
ただおそ松兄さんのしたことは
いけないことだったから怒ってるだけ」
お「ふーん…
まぁ一松がちゃんを好きになっても
無理だけどね」
一「どういうこと?」
お「おれ、高校入る前にちゃんに
告白されたんだ」
一「は…?」
お「いつだったっけ?
ちょうど1ヶ月前くらいだったかな
公園でばったり会っていきなり告白されてさ」
一「……」
お「でも断ったんだー」
一「なんで…」
お「だって…
可愛くなかったし?」
一「は?…」
お「そりゃ可愛かったら
全然知らなかった子でもOKしてたよ?
でも可愛くなかったからさ!」
一「…それとこれとでなんか関係ある」
お「だから!
ちゃんは今も俺が好きなんだよ!
だってさっきのキスだって抵抗しなかったし?」
一「…っ!それはきっと!
ビックリしたからじゃないの」
お「なんだよームキになってー
別にちゃんが誰を好きだろうと
一松には関係ないだろ?
てか!今のちゃんなら!
全然知らなくても付き合える〜」
一「なにそれ…」
お「とりあえず!
一松がなんと言おうと
俺欲しいと思ったらなんでもするから
一松だけには言ってあげるけど
俺……」