第5章 第5章
タイミングが良いのか悪いのか
ちょうど薬研がやって来た。
薬研は私が這いつくばっている様子を見てとても不思議そうな顔をしている。
まあ…仕方ないだろうけど。
『あ…薬研じつh…う…。』
薬研「あぁ、なるほどな。」
私が口を押さえたから二日酔いという状況が分かったようで、ゆっくりとこちらに近づいてくる。
薬研「無理はしない方が良いぜ。立てるか?」
私の横まできて背中をさすってくれる。
そして、自力で立てないコトを首を横に振って知らせる。
薬研「そうか…なら、仕方ねぇな…よっと。」
『え!』
急に薬研がお姫様抱っこをして来て、その瞬間は吐き気を忘れ呆気に取られてた。
本当に身長は大して変わらないが私の方が多少高いのに
普通に持ち上げられて驚いた。
『や、薬研!私重いよ!』
薬研「重くねぇって、短刀の俺っちだって大将くらいは抱っこできるんだぜ。」