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第5章 添い寝


‐木兎side‐

なんつーの?
長年のナゾがとけたーってこんな感じか?

正直、あん時の俺は木葉が羨ましかった。
俺等が一緒に食っても大丈夫なくらいの手作りの差し入れ持たせてくれる彼女。
しかも、料理はメチャ美味い。

その頃、寄ってきてた女の子に頼んでも冷食詰め合わせだったり、ただ買ってきたお菓子だったりで。
手作りの愛情貰える木葉がマジで愛されてんの分かって、そんなコに出会いたいって思ったくらいだ。

だから、驚いた。

式が終わって、彼女んトコ行くって俺等の輪から出てった木葉が、泣いて帰ってきた。

―…アイツにとって、俺は迷惑な先輩だったんだな…。必要ない、って、なんだよ。

俺は分かんなかった。
あんだけ、愛情たっぷりの弁当作ってたコが、ホントに木葉を必要ないって言ったのか、って思ったから。
りらちゃんが木葉の弁当の彼女だって分かった時、聞いてやんなきゃって思った。

ホントに、言ってたんだな。
だけど、ちゃんと理由はあった。

必要ねぇって言っても悪い意味じゃなかった。

木葉も傷付いただろーけど、ちゃんと言えなかったりらちゃんも傷付いてる。
だから、泣くんだろ?

俺はりらちゃんの仲間で、木葉のダチだ。
だったら、なんとかしてやんねーとな!
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