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第39章 HAPPY WEDDING


挙式と披露宴の前日。

流石の私だって、緊張している。
それを分かってか、鉄朗さんが外へと連れ出してくれた。

向かった先は、居酒屋で。
中に入ると、すぐに目に付いた小上がりの席。

「あ、来た来た!早く座りなさいよ。」
「りらちゃん、黒尾!一足先に、おめでとー!」
「木兎さん、あまりはしゃぎ過ぎないで下さいよ。明日が本番です。」
「二日酔いで本番に来られなかったら、笑えますねー。」

そこには、きとりちゃんを含めた皆が居て、どうやら前夜祭を開催していたらしい。

私が、1番落ち着く人の輪の中に、迷わず混ざった。

「飲み過ぎんなよ?」
「私が酔うとでも。」
「でも、気を付けろ。肌荒れした花嫁とか嫌だろ。写真も残んのに。」
「鉄朗さんが、私の写真写り気にしてどうするんですか。」

注意されても、アルコールが大好きな私が聞く訳はない。
分かった上での言葉だろうから気にせず、皆と乾杯した。

会話をするのは苦手でも、この輪の中なら話に取り残される事は無く。
すっかり溶け込んで、数時間を過ごした。
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