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第34章 episode0<epilogue>


感情的になって、ケンカになると意地になる。
私も、りらも。

これ以上は私が何を言ったって、りらはテコでも動かない。

なら、私以外の人からの意見だったら?
試す価値はある。

だって私の為に返事を遅らせて、りらと彼氏の関係が悪くなったら、悔やんでも悔やみきれない。

その為に、一番信頼している男に電話を掛けた。
彼…クロは口が上手いし、りらも言う事を聞きそうだ。

りらが彼氏からプロポーズされた事も、私が春に帰る事も話して。
私が帰るまで返事を引き伸ばそうとしている事を相談した。

クロは、任せとけ、と。
私が安心出来る力強い声で言ってくれた。

クロは私の信頼に応えてくれたようで、数日後にはりらからプロポーズを受けた連絡がくる。
その時に、最後にあの家で皆で集まりたい、と小さなワガママを言われた。

年内に家を出て彼氏と一緒に暮らす話になったみたいで。
12月には引っ越すようだったから、日取りは11月の末。
少し先の事で、休みは取れそうだったから気軽に了解した。
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