第33章 episode0
木兎が新たに同居人になり、淋しい思いをする事はなくなった。
だけど、問題は増えている。
それは…。
「木兎!靴下は洗濯機に入れて!脱ぎ散らかさないの!」
「へいへーい。次からちゃんとするから、いいだろ。」
なんて事があったり。
「酔っ払って帰ったからって、廊下で寝るな!せめてリビングとか、出来れば部屋に戻りなさい!」
「酔ってんだから仕方ねーだろー。」
こんな事があったり。
とにかく、木兎が最低限のルールというものを分かっていない。
他にも、クロのタオルを勝手に使ったり、冷蔵庫の飲み物に直接口を付けて飲んだり。
問題だらけの男である。
最初の頃は、他人と暮らすのは初めてだろうし、親とかが許してくれていた癖を治すのは難しいだろうと、大目に見ていたけど酷すぎる。
それを、クロに相談する事にした。
「…センパイ、同居人枠はまだあるよな?」
話を終えると、クロから返ったのは質問。
確かに、元々は3人くらい増やしたいと思っていたから、まだ枠は空いている。
頷きを答えにした。
「あのさ、どうしてもセンパイの知り合いじゃなきゃ、同居出来ねぇか?」
「いや、そんな事はないけど。…木兎がだらしない、って話と何か関係ある?」
「大アリ。」
意味は分からないけど、木兎の問題行動が少しでも収まるなら良い。
クロに何か考えがあるようだったから、任せる事にした。