第33章 episode0
その話をしたら、クロは多分嫌がる。
木兎がノってきたら、困らせるかもしれない。
だから、それは諦めて、別の事を言う事にした。
「そういえば、木兎はお詫びに来たんだよね?」
「おう。」
「じゃ、ご飯食べに行こう。飲みに付き合ってくれたら、チャラにしてあげる。」
「そんぐらい良いぜ!じゃ、行くか。」
こうして、3人で食事に行く事になった。
さっき聞いた情報の通り、木兎は二十歳になっているようだったから、私達はアルコールを。
クロだけ、ノンアルコールを。
3人にしては、確実に多い量の食事を頼んでも、大体は木兎が平らげてくれる。
食いっぷりのいい姿を見ていると、自分も食べられる気になって、いつも以上の食べ物を口にする事が出来た。
少しずつ酔っ払い始めた私と木兎の話は弾み、クロは微笑ましそうにそれを眺めている。
こうして進んだ楽しい時間。
殆どを食べ終わり、そろそろ帰ろうか、という話になった時。
クロが、驚く事を言い出した。