第33章 episode0
その後は、3人揃って暫く笑い続けて。
やっと、笑いが収まった頃には日が落ち掛けていた。
木兎がウチに来た理由を聞くと、謝りにきたらしいけど。
私はもう許しているし、気にしてない、とか言う前に…。
「木兎、こんな骨格標本みてぇな女と出来んのかよ?胸とか貧乳どころか、マジでねぇぞ?酔っ払いの、過ちだろ?それくらい、別にいいんじゃね?」
クロが、人の事を貶しながら勝手に許した。
それに対して木兎は、私をジロジロと見て。
「…酔ってなきゃ、ヤる気しねーな。」
素直に、同意しやがった。
さっき怒鳴り付けたばかりの私を怒らせるような事を言える勇気は尊敬する。
腹が立ったというよりは、この2人のノリが楽しくて、混ざりたいと思った。
「2人とも殴られたい?」
でも、ただ頭ごなしに怒って、険悪になったらつまらないから、拒否権を与えておく。
「イエ、結構デス。」
「ボーリョクはんたいー!」
当たり前のようにお断りされたけど、拒否権は与えただけで、聞く気はない。
そんなに痛くないように2人の頭に軽めのゲンコツを落とした。
殴った側の私の手が痛くないのだから、やられた側もそこまで痛い筈はない。
だけど、2人とも大袈裟に頭を押さえた。
「いってー!んなに強く叩くとかきとりちゃん、バカか!」
「バカじゃねぇよ!馬鹿力だ!つか、ゴリラだ、ゴリラ!」
「…次は、本気で殴ろうか?」
抗議の声は、低い声で制圧する。
揃って首を振る姿が面白い。
クロには反対されたけど、私はやっぱり…。
3人目の住人は、木兎が良いと思った。