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第33章 episode0


まず、1人が淋しいからって夜まで繁華街をウロついてた事を怒られて。
あんな事をした木兎と2人で食事をした事も怒られて。
携帯番号を交換したのを話したら、今すぐ消せ、って。
嫉妬深い彼氏か、アンタは。

束縛しない関係でいたい、って思っていたのは、私の方だけだったのかな。

折角、繋がりが出来た人。
それを奪われるのは嫌で、涙が浮かぶ。

「…センパイ?」

心配そうな、クロの顔。
ちゃんと、理由を話したら分かってくれると思う。

「私ね、今、木兎以外に友達、いないの。だから、私から木兎を奪わないで。」
「いや、センパイ、友達は多い方だろ?」
「そんなの、いない。」

私は、両親を失って。
また親しい人が居なくなるのが怖くて。
心配してくれた人達に冷たくして。
自ら壁を作っていた。
その所為で、それなりに頻繁に連絡取ってた友達とも縁は切れた。

それに、気付いたのは最近だ。

私がブライダル関係だから、結婚する時はドレス選んで、なんて言ってたコが、結婚してた。
しかも、ウチの会場を使ったのに、連絡すらくれなかったどころか。
偶々会った、私の顔を見て目を逸らした。

ゲストにも友人がいたから、偶然のフリして顔を合わせて。

『きとり、連絡しても返ってこないじゃん。結婚とか、大事なイベントなのに連絡取れないとかケチつけられたら可哀想だから、誰も教えなかったの。』

聞けた話は、連絡も取れない私は友人枠から削除されている現実を突き付けられただけだった。



涙で、声がちゃんと出ているか、言葉になっているか、分からない。
それでも、今の私にはクロと木兎しかいないのだ。
理解出来なくても、知って認めて欲しい。

それは、強すぎる依存心。

たった、2回しか会ってない私をダチだと言った木兎を、どうしても失いたくなかった。
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