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第33章 episode0


1つ、気掛かりはある。
それは、木兎は私を襲おうとした前科がある事。

だから、伺いをたてるようにクロの顔を見た。

「…木兎は、ダメ?」

予想通り、クロは木兎の前科を思い出したようで眉を寄せた。

「アイツが、センパイに何したか、覚えてて言ってるか?」

クロの声は冷たい。
そりゃそうだ。

襲おうとしたって事は、木兎から見て私は‘女’に見えるって証拠。

同居人として探すのは、私の希望もあって男性限定だ。
それは、クロも認めたように私が女らしくないから、危険が少ないって事が前提。

確実に私を女として一回でも見た木兎は、その時点でアウトである。

でも、3人目は木兎が良い。
そう思ってしまったからには、簡単に諦めはつかない。

「…木兎は、多分だけど。死にそうな顔してた私を慰める方法が、それしか思い浮かばなかったんだよ。」
「何で、アイツのフォローすんだよ?」

クロが、こうやって疑問系の言葉を投げ掛けてくるのは、話を聞いてくれる時だ。

だから、思い切って話す事にした。

この、新しい同居人探しをする理由になった、クロがバイトで朝方帰ってきた日の事を…。
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