第33章 episode0
私の、決意が硬いのを分かってくれたんだろう。
それからの話し合いで、2人ともが納得する条件をノートに書き込んでいった。
勿論、全てに当てはまるなんてヤツは中々いないと思う。
だから書き出した条件は、出来れば、ってやつだ。
・知り合い
・部屋に引きこもりにならない
・誰とでも仲良く出来る
・思い遣りがある
・自分勝手な理由で出ていかない
文字として、形にしたそれを2人で眺める。
1人だけ、多分だけど全部に当てはまる男が頭に浮かんだ。
木兎光太郎。
クロとも、私とも友人。
あの性格なら、引きこもりもしないだろうし、誰とでも仲良くなるだろう。
会話した事もなかった私を真剣に心配してくれた事もあったし、思い遣りはある筈だ。
アイツは、クロと一緒で情に厚いようだから、一緒に暮らしたりした縁ある人間を勝手に置いて出ていったりしないと思う。
「ねぇ、クロ。」
「…ん?」
ここまで、当てはまってしまうと、ここの3人目の住人は木兎以外に考えられなくなった。