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第33章 episode0


クロが、バイトを変えようとしたのは、きっと私の為だ。
それを分かっているから、止めた。

「別に、ラストまでの時は連絡くれたら怒らないからさ。今のバイト、続けなよ。若い内から転職癖つけてどうすんの?」
「淋しがりな仔猫チャン放っておく方が俺には無理ですー。」

こうやって、淋しがりだと思われている内は、クロは自分の考えとか、やりたい事とか、何もかも二の次にして。
私最優先で生きていく。

それは、駄目なんだ。

だって、私がそうしないつもりでも、これは、束縛と一緒だから。

何とか、クロに納得して貰う方法を考える。

思い付いたのは、単純な事。
私が、この家で独りにならなければ良い。

「確かに私は淋しがりだよ。…だから、さ。同居人、増やさない?」
「…は?」
「クロが帰って来れない日があっても、一緒に過ごせる相手がいたら、安心でしょ?」
「確かにそうだが…。」
「同居人募集して、いい?」
「男は駄目だぞ。センパイ、意外に無防備。今、体重もねぇから押さえ付けられたら敵わないだろ。」

クロの心配は分かる。
だけど、このままじゃ2人とも、ずるずると変な未練と執着を引き摺って。
前に進めないまま、クロが30歳になるまで待つ事になってしまう気するから。

「2人で面接して、信用出来る人ならいいでしょ。後3人くらいいれば良いかな。
そうすれば、2人きりになるのも難しくなるよね。何かしようとしても、誰か帰ってきたら…なんて、スリル味わいたいタイプじゃなきゃ無理だし。」

だから、強引かも知れないけどココは家主権限を使って、決定事項として話を進めた。
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