第33章 episode0
翌朝。
目が覚めて一番にしたのは玄関を見に行く事。
クロの靴はまだ無くて、帰ってきていないのが分かる。
バイトっていっても仕事は仕事。
大切なのは分かるけど、同居している人間がいる以上は心配するのもあるし、朝まで戻らないなら連絡くらいして貰えないものか。
と、いうか学生の身分で、まだ未成年なのに朝までバイトとか。
親元で暮らしてたら許されないぞ。
私だって、許したくない。
繰り返すようなら、出ていって貰う。
私はまた1人になるけど、それが良い。
だって、一緒に暮らしている人が帰って来ないのは…。
帰って来て欲しいって願いとか。
帰って来てくれるんだろうって期待とか。
そういうのがある分…。
願いも期待もない1人で暮らす事より、ずっと辛くて苦しいから。
そのまま、玄関でクロの帰宅を待っていた。