第24章 ただいまの後は…
飲み会は続き、終わったのは店の閉店を告げられた明け方近く。
木葉さんは途中で起きて、水を飲んでたけど顔はずっと赤かった。
木葉さんが起きたのと入れ違いくらいに木兎さんが潰れて、赤葦さんまで寝てしまっていた。
きとりちゃんも限界が近いようで瞬きが多くなっている。
こんなんで本当に買い物なんか行けるのか、状態だ。
潰れた人達を起こして家に帰る。
当たり前のように木葉さんとリエーフが家まで来たから何事かと思った。
半月ぶりくらいの家のリビングに入ると、端に二組の布団。
2人共ここで寝泊まりして私を捜してたのか。
事の重大さに今更気付いてその場に座り込んだ。
「大変ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。」
正座の形に足を正して頭を下げる。
土下座なんかしたものだから、皆は引いていた。
「…あ、えっと。おかえり、りら。」
間を空けて、きとりちゃんの声が聞こえる。
顔を上げると、同居している皆も同じように迎える言葉を掛けてくれた。
「…ただいま戻りました。」
返した挨拶は相変わらず堅苦しくて、黒尾さんにいつも通りの突っ込みを貰う。
そこまでやって、やっと本当に帰ってきたのだと実感した。