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【HQ】sharing.

第23章 仲直り


誤魔化して見逃してくれそうなのは、空気読めない2人ぐらいのものだ。
諦めて早めに話をした方が面倒が無くていいだろう。
どうせ、家出した時点で信用はないから、節操ない発言をしたところで評価は変わらない。

「人間に発情期がないなら、多分ただの性欲でしょうね。そういう目で、皆さんを見てました。一緒にいたら、変な事を口走りそうだったから避けていたんです。」

なるべく簡潔に済ませようと一気に話した。
反応は様々で、驚いたように目を瞬かせてる人もいれば口を半開きにしてしまった人もいる。
隣のきとりちゃんなんか、頭を抱え込んでしまった。

「…じゃ、りらちゃんは、ヤケになったんじゃなくて俺とヤりたかったのか?」
「…まぁ。」
「だーっ!ヤっときゃ良かった!なら、今日は俺の部屋来いよ?」
「必要ないです。」

再び、静かになると思った所で飛んできた質問。
嘘を吐いても仕方がないから肯定したけど、現在はそういう気分じゃない訳で、誘われてもノる気はない。
きっぱりと断ったら、しょぼくれていた。

「…それは、誰でも良かったって事だよね。」
「誰でも、じゃないです。私が発情するのは、此処にいる皆さんだけで。通りすがりの男性に発情しませんし。」
「りら!その話もうヤメテあげて。俺の周りが暗ぇ…。」

木兎さんを立ち直らせると面倒だからそのままにして、他からの問いに答える。
黒尾さんのストップが入ってそちらを向くと、隣にしょぼくれた木兎さん、テーブルを挟んだ前方で両手で顔を押さえて肩を落としている木葉さんに囲まれてる姿が見えた。
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