• テキストサイズ

【HQ】sharing.

第22章 家出


‐赤葦side‐

りらが見付かったと連絡が来て、心底安心した。
ちゃんと、話が出来る機会が作れる。
許して貰えるなら、他には何もいらない。
ただの同居人でも、傍に居られるだけでいい。

逸る気持ちを抑えて指定された居酒屋に入る。
案内された席。
彼女の隣には、やっぱりあの人がいた。

手分けして捜して、その中で木葉さんがいる組に捕まる。
もう、2人は運命で繋がっているとしか思えない。

自分の中で、諦めようとした気持ち。
それは、簡単に揺らいだ。

木兎さんと灰羽。
この2人のお陰で。

邪魔なら、退かせば良い。
排除してしまえば良い。

それを、物理的ながらやっている。

今は、それに加わる気もないけど。
その、やり方は見習わせて貰いましょうか。
邪魔な、過去の男には退場して頂きますよ、木葉さん。

俺達の関係に、貴方は‘必要ない’んだ。
/ 577ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp