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第17章 小旅行


意図はなんとなく分かったようだけど、月島くん含めて皆、驚きで固まっている。
すぐに気を取り直して、彼氏役なら他の人でも良いだろう、とまた勝負を始めそうになっていた。

「私が、月島くんを選んだんです。断られても、別の方には頼みません。」

木兎さんは、フリじゃなくなってしまいそうな気がする。
黒尾さんとは、きとりちゃんの前でフリであろうがカップルになるなんて嫌だ。
前にやらされたけど、あれはきとりちゃんの頼みだったから除外だ。
赤葦さんに至っては、セクハラばっかりしてきそうだから絶対に無理。

口には出さないけど。

「何で僕なの。」
「一番、安心出来るから。月島くん、これは私の意思だよ。…駄目、かな。」
「…駄目とは言ってないよね。」
「有難う。」

遠回しに言う了解の言葉にお礼を返して食事処に向かった。

昨日は運悪く二回も会ってしまったけど、今日は何事もなく、彼氏のフリなんかして貰う必要もなかったようだ。
逆に、月島くんを選んだ理由だとか、本当に好きなんじゃないだろうかとか、質問責めにあって散々だった。
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