第16章 一緒に寝よう
部屋に戻って服を脱ぐ。
つい、いつもの癖で下着まで外そうとしてしまったけど、これは付けておいた方が良さそうだ。
黒尾さんのシャツを着て、手元を見ると思ったより袖が余っていた。
長さも太股の中間くらいまであって、下は履かなくても見えそうにない。
普段なら、上だけ着て寝たりもするからこれだけで問題はないけど、今回は人前に出る訳で。
かといって、色気のないスウェットでも履こうものなら、やり直し要求されるのが目に見えた。
こういう場合、履いているか履いていないか分からない長さが萌えるんだよね。
それだったら、ショートパンツでも、と思って履いてみる。
シャツの裾で隠れて完全に見えない。
やり直しをさせられるより、この格好でいく方がマシかな。
部屋を出てリビングに戻る。
寝る位置はもう決まっていたのか、三人はそれぞれ別の布団に座っていた。
「…りら、それ破壊力高い。男共が前屈みになっちゃう。」
「そこまで若くねぇよ!」
私を見て、きとりちゃんは下品な事を言い出し、黒尾さんが突っ込みを入れていた。