第15章 ゲーム
巻き込まれたくはない。
だけど、木兎さんがあまりに可哀想だと思った。
いくらなんでも、女の私には手をあげないだろうと代わり申し出たけど、簡単に却下される。
確かに、交代出来るなら番号で選ぶ意味はない。
それでも、なんとかして、止めてやろうと迷っている間に木兎さんが私から引き離された。
赤葦さんが往生際の悪さに怒ったみたいだ。
首根っこを掴んだまま引き摺っていく。
「赤葦ー。命令は半裸だから脱がせろー。」
「了解しました。」
「いやだぁー!!」
最終的に木兎さんは、黒尾さんに押さえ付けられて服を剥ぎ取られている。
下着一枚の状態にまでされて、2人に連れていかれる様を見ながら溜め息を吐いた。
明日、ご機嫌取りするの、どうせ私なんだよね。
しかも、木兎さんだけじゃなく、月島くんのご機嫌も伺わないといけないのか。
翌日の事を想像するだけで、気が重くなった。