第15章 ゲーム
‐木兎side‐
黒尾のバカ!バカ尾!
ツッキーの布団になんか入ったら、マジで死ぬ程怒られるに決まってんだろ!
「明日、生きて会えると良いですね。」
「まぁ、フォローはする。」
ほら、他のヤツだって結果が分かりきってるじゃねーか!
つーか、誰も止めてくんねーの?
助けを求めるように周りを見ると、1人だけ何も言わないりらちゃん。
サスガ俺の天使!
どうやって止めようか考えてくれてんだよな!
「木兎、早く脱げ。」
黒尾が、早く行けって感じで迫ってくる。
「りらちゃんタスケテ!」
黒尾から逃げる為にりらちゃんに抱き着いた。
俺の味方してくれんだろ?
だったら、早く何か言ってくれ!
「…私が代わりましょうか。」
溜め息が聞こえて、小さくされた提案。
「それは、絶対ダメだ!
裸で男の布団に入るのは、俺んトコだけにしろ!」
「裸とまでは言ってねぇよ。つか、番号で選んだんだから交代ナシな。オラ、りら離して、脱げ。」
突っ込んできた黒尾を睨んだ。
意地でもりらちゃんから離れてやんねー。
だって、この状態なら連れてけねぇだろ?
「木兎さん、いい加減諦めて下さい。」
赤葦の声が聞こえたと思ったら、シャツの後ろ首んトコを掴まれて思い切り引っ張られた。
「ぐぇっ!」
首が締まって変な声出て、ついりらちゃんを抱く力が弱くなって…。
あっさり、俺の安息が奪われた。