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第15章 ゲーム


口の端が上がって綺麗な笑顔を浮かべている。
この人、怖い。

「…そうですね。」

顎に手を添えて考える素振りをしているけど、もう決まっているんだろうな。

「向かい合わせで膝の上に座って、ポッキーゲームやって下さい。」

にっこり、と効果音が付きそうな愛想笑いに寒気がした。
これ、キスさせるのを狙ってるんじゃないか。

「さっきの口移しは、1と3でしたよね?だから、2と4で、いきたいところですけど…。」

わざとらしく数字を口に出して、皆の顔を見回している。

「1は木兎さん、3がきとりさん…。」
「なんで分かんだよ!」
「覗いたなら無効だよ。」

なんとも分かりやすい反応を示す二人。

「この位置から覗くのは不可能ですよ。…じゃあ1と4で。」
「なんで木兎だって分かる数字?」
「そっちの二人はポーカーフェイス上手くて分からないので。相手が黒尾さんなら盛り上がりますし、りらなら、五月蝿いのが収まるかと。」
「そっか。…で、どっち?」

数字を指名されると、当たらなかったきとりちゃんは明らかに安堵して、こちらを向いている。
隠す訳にもいかないから、カードを裏返して見せた。

「よっしゃー!」

木兎さんは大喜びで、指定されたお菓子を一本摘まんで近寄ってくる。
他の命令で当たった時は離していい、との事だったので黒尾さんと繋いだ手を離そうとしたけど、離れない。

「いいから、繋いだままにしとけ。」

不思議に思って手元に目をやると、小さな声が聞こえた。
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