• テキストサイズ

【HQ】sharing.

第13章 月島さんとデート


‐月島side‐

君は、いつまで根に持つつもり?
誰とでも寝れる宣言したり、他の同居人にはベタベタ触られてるクセに僕とは距離あるよね。
キスくらい、君にとっては何でもない事なんじゃないの?
あぁ、逆にキスだけは特別ってタイプ?

「君、キスした事、まだ気にしてるの?執念深いよね。これだから女って…。」
「それは叩いたからチャラだと言いましたよ。」

眉間に皺が寄っているのが見て分かる。
こういう表情は、あるんだね。

「そんな、睨むみたいな目で見てたらバレバレ。やっぱり、アレが原因で嫌われてるんだ、僕。」

これでも悪いと思ってるんだよ。
アレが無かったら、嫌な過去が周りに知られる事は無かったんじゃないかって。

だから、嫌いなら嫌いで構わないから、僕を追い出すなりしてくれない?
他の人と仲良くしてる君を見ていると、落ち着かないから。

「私…性別で判断される言い方が嫌いなんです。だから、睨んだかもしれません。
でも、月島さんの事が嫌いって事はありません。嫌いな人の分まで食事を作るなんて、もうしたくないので。」

あぁ、そういうコト。
これだから女って、の方に反応したんだ。

その事より、含みのある言い方の方が気になった。

「‘もう’したくない、って?」

多分、これも君の心の傷、だよね。
話してくれても、慰めてやる自分なんか思い浮かばない。
寧ろ、そんな事したら気持ち悪いでしょ。

でもね、これだけは分かって。
僕だって、他の人と同じくらいは、君の事を知りたいって思ってるんだ。
/ 577ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp