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第9章 再会


木葉さんが入ってきた時こそ緊張感はあったものの、空気を読まない木兎さんの力と昔馴染みというのは強いもので、あっという間に飲み会の雰囲気に溶け込んだ。
主に同い年である二人とは本当に久し振りに会うのか疑う程、普通に話をしていた。
未だに緊張している私だけが取り残されているような気さえしてくる。

「…場所、変わる?」

そんな私に気付いたのか、赤葦さんが気を使ってくれた。

「ダーメ。熊野は俺の前。」

頷いて移動しようとしたけど、木葉さんに制止されてしまう。
声につられて顔を見ると目が合った。
その瞬間、緊張感が戻ってきた気がする。

「木兎、お前酔い過ぎ。ちょっと風当たりに外行くぞ。」
「…俺も付き合います。ほら、木兎さん立って。」
「僕はトイレいってきまーす。」

黒尾さんと赤葦さんが木兎さんを連れ出して、月島さんも席を外した。
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