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縁側で鼻歌を

第1章 誠心誠意頑張ります。


きっと私が突然審神者ですと言ったところで信頼はしてもらえない。それどころか、繰り返し行方を眩ます審神者の事を憎んでる刀剣男子だっているかもしれないと思った私の問いに神宮寺さんはにこやかに答えた。

神宮寺「この後私は結界を解きに君に同行して、その後は護符を渡そう。そして本丸に付き君が結界を張れば、こんのすけという君をサポートしてくれる狐が付く。彼は危険察知能力が高くてね、もし君が襲われそうになれば教えてくれる。」

その表情にはこの任務に就こうと思っている自分への感謝が見えて、ほんの少しだけ照れくさくなってしまう。

けれど、簡単に命をかけるつもりはないし、危険はできるだけ避けたい。だから私は入念に質問をした。

『もし…実際に襲われてしまったら…』

神宮寺「大丈夫だよ。今日一日中、彼に君を護衛してもらうつもりだ。」

そう言うと黒絹さんが私に向かって恭しく一礼した。

黒絹「過去に刀剣男子との鍛錬を積んだ剣技を活用し、精一杯、お守りさせていただく所存です。」

その言葉に少しだけ安堵した私は、神宮寺さんと黒絹さんに頭をさげる。

『命を護って貰う分、尽力します。改めて、よろしくお願いします』

そして私は2人に案内された部屋で、神宮寺さんが張った札から現れた不思議な光を放つ門に、足を踏み入れた。
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