【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第10章 副政務官
セリシアside
「ふー・・・。」
体が固まったのか、ボキボキいう。
ずっと机に向かうって、大変。
「お疲れ様です。」
「いえ・・・。」
「仕事の方は、できそうですか?」
できそうっていわれても・・・。
あ、そうだ。
気になってることがあるんだった。
「まあまあ。・・・それよりジャーファルさん、聞きたかったことがあるんですけど。」
「なんですか??」
仕事はまだ数時間しかやってないけど、気になってたことがある。
「文官の方たちは優秀ですね。ほとんど良いものばかりです。」
「はい。ですが、ダメなものもあったでしょう??」
それはそうなんだけど。
でもそうじゃなくて。
「どうして私が副政務官なんですか??」
「…どういうことでしょうか?」
どういうことかって・・・。
そんなの、決まってるのに。