【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第10章 副政務官
セリシアside
「失礼しまーす・・・」
基礎体力作りを終えて、指定された部屋に入る。
時間ぴったしで遅れてないはず。
「どうぞ、こちらへ。」
そこにはいろんな人とジャーファルさん。
知らない顔ばかりで、入るのがちょっと抵抗感。
「副政務官としてのお仕事を説明いたしますね。」
「あ、はい。」
「ここにいる人たちはみな優秀な文官たちです。」
この人たちが文官。
「みなさんは解決すべき問題を速やかに対処してもらっております。」
解決すべき問題・・・。
貿易とか、国の治安とかそういう感じらしい。
「ですが、政務官の仕事はそれではありません。」
違うんですか。
「それはもちろん副政務官も同様ですので。」
「じゃあ、副政務官はどんな仕事を??」
「文官の方々がやってもらったお仕事の確認です。こうした方がいいと思えば、書類にそれを書いてもらって構いません。よければ、のちに王に渡すので、まとめてください。」
「よくなかったら??・・・失礼な言い方になりましたけど。」
「その時はそれでまとめていただけば結構です。決めかねる問題は私に渡してください。」
「はい!」