【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第10章 副政務官
ジャーファルside
「付きっ切りで4時間半ですか・・・。」
・・・結構長いな。
その時間は、ずっと二人なのか。
なんとなく気落ちする・・・。
・・・。
え!?
今、私は何を考えた…??
表情は崩してないし、声もいつもの調子。
だけど今、明らかに何か気落ちした。
「はい。・・・で、どうします?副政務官の方のお時間は。」
「そうですね・・・。」
「ジャーファル、今仕事の方はどういう状況だ??」
「今ですか。特に急ぎのものはございません。強いて言うなら、どこかの王様がちゃんと仕事してくれればすぐに片付くようなものが長引いている、というのが3件ほど。」
嫌味を込めて言う。
これくらい言っておかないと、サボるのでね。
「・・・。」
ほら、黙った。
「んー、じゃあ私はそれにはかかわれませんね。」
「そうですね。」
「ジャーファル君、他にないのかい??」
焦るように聞くシン。
すこしため息をつく。
こういうところで焦るのなら、いつもちゃんとやればよいのに。