【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第10章 副政務官
セリシアside
「で、結局何の意味があるんです??」
またまた採点モードに入ったジャーファルさんの姿を見ながら聞く。
「んーとですね・・・。」
そして、こちらを体ごとで見た。
「セリシアさんがこれから先この国でどう使えるか考えるための物なんですよ。あと、採点終わりましたよ。」
はやっ!!
とりあえず、紙をもらう。
あ、よかった・・・。
解いたところ、ほとんどあってるみたい。
「けっこういいレベルだと思います。」
「あ、ありがとうございます。」
地味な感じに嬉しい。
「・・・まあ、シンよりは点数も高めなので、頼れそうです。」
「??ありがとうですけど、シンドバットさんはいったい何点を??」
「4分の1しかやってませんでしたし、それも何問か間違ってました。セリシアさんは4分の3できてるので。」
おお、そんなにできてた?
確認してみる。
確かに無我夢中で覚えてなかったけど、結構やれてる・・・。
うわ、すっごい嬉しい。
すると、ジャーファルさんは私の前にやってきて、ちょっと嬉しそうな顔をして言った。
「・・・セリシアさん、副政務官としてやってみませんか??」