【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第10章 副政務官
ジャーファルside
テストを終えて、採点中。
セリシアさんは机の上でうなだれたまんま。
しかし・・・。
テストを作るために年齢を聞いたがまさか16とは・・・。
・・・見えないですけどね。
「・・・ジャーファルさんー。」
「どうしました??」
方向を見ずに答える。
「・・・これ、何のためにやったんですかー??私の知力なんてしって意味あるんですか?」
「ええ、もちろん。」
「何の意味が・・・??あ、あと、二人の時はためでいいですか??敬語ほんとうはめんどくさいんでー・・・。」
「いいですよ。」
「・・・本当にそう思ってます??」
「はい。」
別にため口敬語にこだわることはないので、本心だ。
だがセリシアさんはなん得しないのか聞いてくる。
「・・・目を見て言ってくださいよ。」
「本当に―――」
顔を上げて方向を見ると、びっくりした。
数十センチの間しかなく、そこにはセリシアさんの顔があった・・・。
「うわっ!!」
「・・・あ。すいません、びっくりさせちゃって。」
「い、いえ。で・・・本心から、いいですよ。」
「そっか。」
びっくりした。
つい、後ろに引いてしまった。
いけないいけない。
採点に集中しよう。
・・・しかし、きれいな字だな。
読みやすい。
ほとんどあっているし…。