【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第10章 副政務官
セリシアside
朝、ご飯の後、シンドバットさんに会いに行った。
ごはんのときにもあってるけど、内密な話をしたかったのだ。
まあ、べつにみんなの前でしてもいい話なんだけど。
夢で話したあいつが来るかもしれないから。
もしかしたらってことで。
だって、これで何もなかったら恥ずかしいし。
第一、宮殿に通してもらえず怒るなんてなったらめんどくさい。
「シンドバットさん。」
「ん??なんだ??」
「すこし、二人だけで話したいのですが、いいでしょうか??」
「・・・。わかった。行くか。」
それで行ったのはこの前も二人で話した部屋。
「あ、人払いは今回は大丈夫です。」
「あ、そう。」
「実はですね―――――」
「わかった。門番にも伝えておくよ。」
「ありがとうございます。」
これで多分あの人は怒らないだろう。
・・・せいかくにいうのなら、夢に出てきたあいつに。
シンドバットさんに伝えておいたから、一応ちゃんと宮殿内に行けるだろう。