【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第9章 嫉妬??
セリシアside
そう言えば、お兄ちゃんは今どこにいるんだろう。
実はけっこう忘れてた。
襲撃してきた国が煌帝国か確かめるとか何とかで別れたけど。
殺されてたり、しないかな??
まあ、おにいちゃんなら大丈夫かな。
「はー。・・・ところでよ、お前こいつのことなんつった??」
シャルルカンさんが指さすところにはヤムお姉ちゃんが。
「え?ヤムお姉ちゃん。」
「ぶっ!!こいつが!?魔法オタクがお姉ちゃん!?笑わせんなバカ!」
「なっ、失礼ね!」
「でもよ、お姉ちゃっっは!無理無理。ありえねー。セリシア、こいつのことはそんなんじゃなくてよくねえか!?」
「・・・じゃ、なんて呼ばせるのよ?」
「魔法オタクでいいだろ!」
「うわ、シャルまた微妙なのつけるねー。」
「微妙とはなんだ!」
「せめて略してヤム姉とかヤムとかでしょ。」
「え、じゃあ略していい??」
「ん、いいわよー。」
「同じくー。」
どさくさにまぎれて返事。
略ってことは・・・。
「ヤム姉??」
「ん??」
「ピス姉??」
「・・・なんかすごい新鮮。」
でも確かに短くて呼びやすいかも・・・。
うん、今日からはそうやって呼ぼう!!
・・・ところでって感じだけど、さっきからジャーファルさんがシャルルカンさんをにらんでるような…。
まるで言いつけを破った人を見るような目で・・・。
それと、なにかに嫉妬するような目・・・。
んー??