【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第9章 嫉妬??
ジャーファルside
自分はなんて大胆なことをしたのでしょう・・・。
なぜかついやってしまったけど。
『けがしたところを舐める』なんて行為。
普通やるはずがない!
それも女性の!
前に何かの拍子に見た本ではそんなことやってましたけど・・・。
普通はやらないですし・・・。
「そういえばよ、セリシアはなんでそういつも帽子かぶってんだ?」
シャルルカンがセリシアさんの隣に座って問う。
・・・気のせいかすこし酔っている??
禁酒のはずなのですが・・・。
あとで調べておきましょう。
「ああ、これですか??旅する前に兄がくれたんですよ。」
「・・・兄??」
「ええ。・・・あれ、ヤムお姉ちゃんとピスおねえちゃんにしか言ってなかったっけ?」
言ってないと思う。
少なくとも聞いた気がしない。
「結構優しいお兄ちゃんなんですよね。よく助けられましたもん。まあ、ケンカもしましたけどね。」
「そのお兄さんは今はどうしてるんですか?」
「さあ・・・。どこにいるんでしょうね。旅に出てるのでどこにいるか全くわかんないですし。そういえば・・・。」
「そういえば??」
「ん?ああ、いえ。何でもないですよ。」
そういうセリシアさん。
それ以上は突っ込むなという無言のオーラを感じる。
・・・セリシアさんはいったいどういう家の子なんだ??