【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第9章 嫉妬??
セリシアside
「はー・・・。」
疲れた意味でため息が出た。
荷物を運んでもらったという家具は、なかなかいいところに置かれていた。
これなら模様替えはしなくていいかな。
「んっと、布どうしたっけ・・・。あった。」
この前買った布で服を作ろうと思う。
裁縫セットは女官に借りてあるし。
ちなみに作るのは朱色のスカートと白い長そで。
つらいかもしれないけど、コツコツやれば何とかなるっしょ!!
「セリシアさん、入りますよ。」
突如その声が聞こえてきてびっくりした。
「いっ!!」
やば、針刺した。
「どうかしました!?」
「あ、ジャーファルさんか。びっくりさせないで下さいよ。」
「え??わ、血!どうしたんですか??」
「ん、針で刺した。」
ちょっと深く刺したのか、結構痛い。
血もすこし出てる。
「わ、止血しないと・・・。」
「あ、このくらいすぐに止まります…よ。」
はっきり言って、時間が止まった感覚だった。
だって、今、血が出てる指を・・・。
ジャーファルさんがくわえてるんだもん・・・。