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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第9章 嫉妬??


シャルルカンside


走りに行ったセリシアの背中を見送りがら休憩する。

あいつ、本当に楽しそうに戦うんだよなぁ。

そんなことを思いながら休む。
この前戦った時は、正直逸材だと思ったが…。
半分は見当違いだったようだ。
見よう見まねで剣技を盗む速度は比べ物にならないくらい早い。
それもちゃんとものになってる。
だが、体力面に欠ける。
最初から飛ばしすぎて息はすぐに上がる。
あれじゃ長くなったときに戦えるわけがない。

「ま、しばらく走らせときゃなんとかなるだろ。」

それにしてもと思うのはだ。
その辺の兵士と違ってセリシアはあんまりいい状況じゃなくても笑っていたということだ。
戦う直前はまじめすぎるほどまじめな顔になるのだが。
そのあとは思いっきり笑顔で戦う。

「・・・んー。」

剣技的にはセリシアの筋は悪くないが、まだ兵士たちの方が良いな・・・。
だが、最初からとばすあいつは比べ物にならないくらいはやい。
体力つけて持久戦もできれば、あいつ一人で10人の兵士分になるかもしれねーか。

・・・ま、どっちにしても今のアイツに稽古はほぼ意味ねえな。
一応女だからなー。
あんまり無茶はできねえし。
もっとマシになったら徐々に本気にしてやるか。
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