【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第9章 嫉妬??
セリシアside
「んー、やっぱさ、セリシア、お前弱いよ。」
思ってもみなかった言葉に驚く。
「ええ!?」
そりゃ、この人にとっては弱いかもしれないけど。
そんなズバッと言うか普通!?
「この前戦った時とか、ほんの数回で見よう見まねでやったからすげえとは思ったんだけどさ。」
あ、それはよかった。
見よう見まねっていうのは私の得意とするところなんでね。
その技を100%いかすのはその時だけじゃ無理だけど、それなりにできる。
それは評価されててちょっと安心。
「でもお前さ、すぐ息上がるし。」
う。
それはまあ、確かに、なんだけど・・・。
「配分ってのを知らないぐらいにとばしてくるし。」
「・・・そういう戦術だったりしたら??」
「今は特訓だから関係ねえし、こうなったらもともこもねえだろ。」
ごもっともです。
「まあつまりはよ、お前は体力つけろ。女でも何とかなるだろ。」
女でもって・・・。
そりゃ、何とかしたいのはやまやまなんだけども。
・・・まあ、やらないよりはましかな??
「じゃ、走って体力つけて腕立てだのなんだのやって筋力つけな。」
「・・・はい。」
「しばらくは剣はお預けで。」
「ええ!!!」
「これ以上剣やってもあんま効果ねえよ。」
ちぇ。
まあ、いいか。
「じゃ、走ってきます!!」
で、その場を離れる。
ってか、適当に走ればいいよね??
・・・やばい。
さっきの戦ってた疲れが襲ってくる・・・。
いや、ここで負けるか!!
・・・そういえば、さっきジャーファルさんいたなあ。
なにしに来てたんだろ??
シンドバットさんつれて早々に切り上げちゃった気がしたけど。
んー。
わかんないや。
もうちょっといてもらってもよかったんだけどな。
ま、いっか。