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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第9章 嫉妬??


ジャーファルside


「全く・・・!!あのバカ!!」

今日も平穏に一日が始まったと思ったら。
仕事を進めて、王と相談して決めねばならないことを相談しに行ってみれば・・・。
逃げ出して、そこにいなかった・・・。

「何度目なんでしょうか、まったく・・・。」

それで探してみるも、見つからない。
どこにいるんだ??
王宮から出ているという話はきいていないから、どこかにいるはずだ。
うーん・・・。
今日は何かあったか。
王宮内では・・・そうだ、セリシアさんが今日から武術だったか。
・・・そこにいるのか??
行ってみよう・・・。
そう思っていくと、本当にいた。

「シン!見つけましたよ!」

「げっ。」

あからさまに嫌そうな顔をするシン。
そんなに仕事がきらいかっ!

「今度は逃がしませんからね。」

「い、いや、まて!これは部下を見回りに来たのだよ!」

さっき「げっ」って言った時点でそれはいいわけですね。

「ほら、今日からセリシアが武術だから!」

「いいから仕事しますよ。」

まったく。
いくら今日からでも、シャルルカンに任せておけばいいものを。

「見ろよ!」

見るってねぇ・・・。
それでも、見てみる。
ちょうどシャルルカンと対戦中だ。
いったん止めて何かを話したかと思えば、またつづける。
すごい、楽しそうだ。
顔もきのせいか少し赤っぽくなってる気がする。
・・・なんだか、いやだな・・・。

「行きますよ。」

シンを引っ張ってその場を離れる。
この場には居たくない。
シャルルカンと対戦する彼女を見るのは、なんだかつらい。
いったい、なんだこの変な気持ちは・・・。
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