【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第8章 慣れよう。
セリシアside
「ああ、やっぱり。何歳だと思いますか??」
さっきまで恥ずかしかったけど、今はそうもない。
けっこう冷静にいられる。
「え?・・・12~3・・・??」
まじか。
もしかしたら最低年齢いったかもしれない。
「・・・はあ。」
何とも言えないため息。
この人、私のことそんなに小さく思えているのか。
「いくつなんですか??」
「考えてみなさい、まったく。」
すこし年をとったら、若く見られるのはいいかもしれない。
けど!!
今は16!!
若すぎだし、幼いって意味だし!!
「え、教えてくれないんですか!?」
「教えません!」
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その頃、すこし開いたセリシアの部屋のドアのそばでは・・・。
「えーと、これ入っていいと思うか??」
「うーん。微妙・・・。」
「でも、そろそろ入らないとジャーファルさんが変な方向に行きませんかね??」
「やー、ジャーファルさんは大丈夫でしょ。こんなことで赤面してるくらいだし。」
「まあ、本人たちは気持ちに気づいてもいない鈍感だからな。」
ピスティ、ヤムライハ、シンドバットがそろいにそろって入るタイミングを逃していた。