【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第8章 慣れよう。
セリシアside
「え・・・。」
「セリシア・・・。」
「「かわいいー!!」」
二人に同時に言われた。
「やっぱり、帽子はない方がかわいいよ!」
「ウエスト太くないじゃん!引き締まってて、胸が結構あるってわかるし。・・・やっぱあるじゃんか・・・。」
なんか、ピスおねえちゃんに恨みを売った?
「ピスティ、恨まないで。でも、金髪のツインテール、可愛いじゃない!!」
帽子の中にしまっていた髪があらわになった。
金髪の髪はツインテール。
それなりの高さにある。
切らずに伸ばしてたから、縛っても長さは腰ぐらいまである。
「そ、そうかな・・・。」
そういわれると嬉しくなる。
私って単純??
「やっぱ、金髪には黒服が似合うねー。そのウエストもきれいだし。」
「ヤム、いいの選んだね。見直した。」
鏡を見直す。
そうすると、どれだけあの帽子がセンスないかわかる。
・・・お兄ちゃん、なんかごめん。
ついでにいうと、親にもらったペンダントはいい感じにあっていた。
「これ買ったら??」
「え、でも、派手じゃない??」
「いや、このくらいがいいと思うよ??」
「でも、帽子つけるとだめじゃん。」
「じゃあ、これを境に帽子つけるのやめたら?」
「んー、でもお兄ちゃんからもらったものだし…。」
ちょっと悪いかなって思う。
「んーそっかー。・・・でもさ、服は何着あってもいいじゃない!帽子なし用にそれを買って、ほかに買えばいいんじゃない?」
「それに、その服ならみんなもほめてくれるんじゃない??」
みんなって、八人将??
「それなら、ジャーファルさんも例外じゃないかなー。」
「え、ジャー(もご!!)」
ジャーファルさんか・・・。
んー、そっか。
複数持ってるのも一つの手だよね。
・・・ただ、あの帽子に似合う服があるかわかんないけど。
「じゃあ、買ってくる。」
「行ってら―。」
「・・・セリシア、絶対好きだね。」
「・・・そういうことね。たしかに。」