【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第7章 ひと段落、したと思ったら。
セリシアside
次に目が覚めたときは、なぜか私の部屋でシンドバット王にジャーファルさんが怒られているところだった。
「・・・あれ・・??」
ジャーファルさんがシンドバット王を怒るイメージはあったが、逆のイメージはなくて、ちょっとびっくりした。
「まあ、今回は・・・。おお、セリシア。起きたか。・・・次からは気を付けとけよ??気持ちはわからなくないんだから。」
そういわれて、なぜかきょとんとするジャーファルさん。
・・・最後の気持ちはわからなくないって、何の話??
「セリシア、体調はどうだ??」
だるくないし、頭痛もしない。
吐き気はもちろんしなくて、体も熱くない。
「かなりよくなりました!!迷惑をかけて申し訳ございません。」
「いや、いいんだ。急に戦わせたのは悪かったしな。」
シンドバット王は、簡単に言いのけた。
・・・ただめんどくさいだけかもしれないけど。
「今日は休んでおきなさい。」
「いえ、ずいぶん迷惑かけましたし、もう大丈夫です。」
「いや、しかし「それに、覚えなきゃいけないこともたくさんあります。」」
「だが、「どこも痛くもなんともないですし。」」
・・・。
シンドバット王は、私を変な目で見る。
え、なにその目。
思いっきり苦笑いみたいな。
「お前、ジャーファルに似たか…???」
「シン、それはどういう意味でしょうか??」
ジャーファルさんも尋ねる。
似てきたって、何が??
「いや、なんでもない。」