【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第7章 ひと段落、したと思ったら。
ジャーファルside
あれから彼女は唸らなくなった。
そして、ようやくほっとする・・・。
すると彼女が、眼を開けた・・・。
「セリシアさん!!」
彼女は、しばらくぼーっと私の顔を見る。
「・・・明るい・・・。・・・ジャーファル・・・さん??」
「はい、そうですよ。」
「・・・そっか・・・。」
何を納得したのか、そういう顔になった。
しかし、明るいのかな、この部屋。
彼女は少しまぶしそうだった。
「セリシアさん、大丈夫ですか??」
「・・・わかんない。」
どことなくふにゃっとした顔で答える。
そして、また瞼が落ちようとしていた。
けど、必死になってそれを食い止めようとしている。
「・・・安心して寝てください。私がずっとそばにいますよ。」