【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第30章 ハッピーエンド
セリシアside
「よう!元気にやってるかー!?」
「う!」
頭をぐしゃぐしゃっとするのは師匠。
力が強すぎて痛いよ。
今は帽子かぶってないんだもん。
・・・かぶってこりゃよかったかな?
でも服装があの黒いワンピだからなあ・・・。
「なんだよ・・・。もっと飲めよ!」
「飲まん!!」
こればっかりは固くお断りだ。
残る体力をもってその片手の酒から逃れる。
「師匠に飲まされてどうなったか忘れたんですか。」
あきれ半分に言う。
「またジャーファルさんに怒られますよ。ってか、師匠今禁酒じゃ!?」
「あーいいよいいよ。ジャーファルさん今いないし。」
そういえばと周囲を見る。
確かにいない。
「全く・・・。飲むなら飲むで、私を誘わないでください!第一、あなたの飲む酒が減りますよ。」
「それもそうだな。」
そう言ってようやく離れてく。
ありゃ絶対酔ってるね。
まあ飲まされなかっただけまだマシにしようか。2