【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第30章 ハッピーエンド
セリシアside
「ホント、無事戻ってきてよかったわ~。」
「そうだよー。セリシア、無茶しすぎだって!」
宴の席で、ピス姉とヤム姉がお酒を片手に話してくる。
・・・この国って、未成年はお酒禁止とかってないのかな・・・?
「えへへ・・・。でも一応ちゃんと一件落着にできたし。」
もちろん私はお酒じゃないよ!
ジュースだよ。
「まあそうだけど。あんまり無茶しないでよー?私たちが心配するー。」
「ごめんごめん。次からは無茶しすぎないよ。・・・次がないことを祈ってるケド。」
「ホントねー。こういっちゃなんだけど、もうこういうことがないといいなー。また死んじゃうかもーなんて、嫌だし。」
「確かに。・・・でもまあ、宿敵と言える相手を倒せたから、こんなことにはもうしないよ。・・・ところでさ、酔ってる?」
「まさかー。まだまだだよ。もう一杯ついでくる。」
「あ、私も行くわー。」
そう言ってこの場を離れる二人・・・。
ピス姉はまだ大丈夫そうだけど、ヤム姉はもうすぐピークが来るだろうな・・・。
私もその場を離れても良かったけど、何せよ気力がわかない。
やっぱ、疲れたのかな。