【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第29章 39
セリシアside
『あー、もうなに、ちょっと待って、あはは!』
テンパってるよ、うん。
ってか。
「テンション大丈夫?」
『え?うん、多分!・・・もう、早く言ってよな。あんたもガラが悪い。』
えーと、待って、ほんとに話が見えない。
『全く、巫女姫の後世がルナさんだとはね。』
巫女姫?
「―――セリシアの前で言わないでくれないかな。混乱するでしょ。―――」
もうすでに混乱してるんですけど。
『いや、ごめんごめん。愉快すぎて。やー、偶然ってすごいね。それとも奇跡?運命?』
「―――なんだっていいでしょう。妖精ちゃん。消されたくなければ黙ってね?―――」
『・・・。』
黙った!?
あのシロナが!?
え、ママって何者なの・・・?
「ああ、なるほど・・・。」
「いや待って!え、ジャーファルさん、何がなるほど!?」
「え?お二人の関係ですけど。」
なんでわかるのー!