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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第29章 39


セリシアside


これで、引き下がってくれればいいのに。
そうしないと、迷ってしまう。
ついていこうと思ってしまう。
ママを、裏切ってしまう。
そうと知らずか、ジャーファルさんは質問をした。

「あなたのお母さんが死んだ理由は扉を開いたからと言いましたね?誰を救おうとしたのか、わかりますか?」

「わかるよ。私だよ。絶対そう。」

これで、気がすんでくれないかな。
悩む前に。

「だから、もう帰「セリシア!」」

話を遮られて名前を呼ばれる。
・・・呼び捨て?

「セリシア。あなたは勘違いをし過ぎです。」

か、勘違い?

「あなたのお母さんが死んだ理由があなたを助けるためだというのであれば、より勘違いをしています!」

お、怒ってる?

「・・・私は母親なんかではありませんし、そもそも性別も違いますが・・・。なぜかよくお母さんみたいと言われるだけですが・・・。」

そういえば言われるとか前に言ってたね。
不本意だということが顔に出てるよ、うん・・・。

「母親になりきって、言います。」

わざわざ、なりきるんだ?
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