• テキストサイズ

【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第29章 39


セリシアside


「そもそも、そんなこと知ってる人がいるわけないじゃない。だって、アルマトランなんて初めて知ったよ?」

「―――まあねー。・・でもなんかそんな気がしたんだよ。どっちにしても、この話は巫女の血ではわからないんじゃないかなーって。―――」

巫女の血。
それって、あれだよね。
勝手に過去の情報が入ってるこれ。
言葉じゃ説明しにくいんだけども。
覚えた記憶はないのに、いつのまにか知ってる、みたいな。

「っていうか、そうは言うけどさ・・・。私生きて帰れるわけないのに。」

けっきょく、それを知る人はもういなくなるのだ。

「―――あら。さっき言ったじゃない。迎えが来るって。―――」

「だから、何の迎え?」

「―――なんだと思う?―――」

わからないから聞いてるんだけどな。

「―――もう来るわね。んー、ナイスタイミング、になるかな。―――」

訳がわからない。
どこからの迎えなのよ、それ。

「―――・・・来た。―――」

そういうと、ママはなぜか一瞬で、何もなかったかのように姿を消した。
/ 511ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp