【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第7章 ひと段落、したと思ったら。
セリシアside
いろいろ話して、脱衣所をでた。
すると、すぐ近くにジャーファルさんが。
一瞬で、さっきの出来事を思い出して、顔が熱くなる。
向こうも同じなのか、赤くなった。
「おやおやー??」
ピスおねえちゃんがにやにやしている。
「ヤム、行こっか♪」
「え?」
ヤムお姉ちゃんを半分強引に引っ張っていく。
「あの、セリシアさん、少しお話が・・・。」
「あ、はい!」
「ここで立ち話もなんですけど・・・。部屋まで案内いたしますので・・・。」
「あ、ありがとうございます。」
なんとなく、気まずい。
けど、そうも言ってらんない。
・・・話ってなんだろう。
「あの、もう体は大丈夫なんですか??」
「ああ、はい。ほら、ふらふらしてないでしょう??」
っていっても、実はちょっとだけ無理をしてる。
フラフラはしなくなったけど、もっと違う問題が出てきたんだ。
で、ジャーファルさんは突然止まった。
「先ほどは、本当にすいませんでした!!」
「そ、そんな!!もう、いいんですよ、もう。」
そりゃ、確かにあの時はびっくりしたけど。
「勘違いなら、しょうがないですし。」
「し、しかし。他の人たちに聞いてみたら、全員女だと・・・。」
まあ、普通はそうでしょうね。
昔、ちょっといろいろあって男装した時は男性用の服を着てたし、帽子はもっと深くかぶってた。
今は女物のそれなりのやつ。
普通はわかるよ。
まあ、今も帽子は外してないけど。
ヤムお姉ちゃんが髪を魔法で乾かしてくれたからね。
帽子もぬれない。
「お恥ずかしい・・。」
本当に恥ずかしそう。
あー、なんか抱きしめてあげたくなる。
私の方が年下なのに。