• テキストサイズ

【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第7章 ひと段落、したと思ったら。


セリシアside


いろいろ話して、脱衣所をでた。
すると、すぐ近くにジャーファルさんが。
一瞬で、さっきの出来事を思い出して、顔が熱くなる。
向こうも同じなのか、赤くなった。

「おやおやー??」

ピスおねえちゃんがにやにやしている。

「ヤム、行こっか♪」

「え?」

ヤムお姉ちゃんを半分強引に引っ張っていく。

「あの、セリシアさん、少しお話が・・・。」

「あ、はい!」

「ここで立ち話もなんですけど・・・。部屋まで案内いたしますので・・・。」

「あ、ありがとうございます。」

なんとなく、気まずい。
けど、そうも言ってらんない。
・・・話ってなんだろう。

「あの、もう体は大丈夫なんですか??」

「ああ、はい。ほら、ふらふらしてないでしょう??」

っていっても、実はちょっとだけ無理をしてる。
フラフラはしなくなったけど、もっと違う問題が出てきたんだ。
で、ジャーファルさんは突然止まった。

「先ほどは、本当にすいませんでした!!」

「そ、そんな!!もう、いいんですよ、もう。」

そりゃ、確かにあの時はびっくりしたけど。

「勘違いなら、しょうがないですし。」

「し、しかし。他の人たちに聞いてみたら、全員女だと・・・。」

まあ、普通はそうでしょうね。
昔、ちょっといろいろあって男装した時は男性用の服を着てたし、帽子はもっと深くかぶってた。
今は女物のそれなりのやつ。
普通はわかるよ。
まあ、今も帽子は外してないけど。
ヤムお姉ちゃんが髪を魔法で乾かしてくれたからね。
帽子もぬれない。

「お恥ずかしい・・。」

本当に恥ずかしそう。
あー、なんか抱きしめてあげたくなる。
私の方が年下なのに。
/ 511ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp