【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第7章 ひと段落、したと思ったら。
セリシアside
あの後、ついでだからと言って、3人でお風呂に入った。
さらについでに言うなら、ヤムお姉ちゃんが風呂場の前の札を変えていてくれた。
男、になってたんだってさ。
女、に変えてくれて一安心。
「いやー、生き返るー。」
「はあー。気持ちいい。」
「本当・・・。」
ピスおねえちゃん、ヤムお姉ちゃん、私は口々にそういった。
さらにさらについでに言うなら、女官が置いていった替えの服は、サイズがぴったりでした。
「あ、そうだ。ねー、お姉ちゃんたち。この辺ってさ、洋服屋とかある??」
私は来てたあの服しか持ってなかった。
いや、昔は持ってたけどさ。
旅の時に売ったんだよね。
邪魔だったし、資金が必要だったし。
「あるわよ、いっぱい。」
「じゃあさ、今度案内してくれないかな。私服持ってないから。」
「・・・別にいいけど・・・??」
「持ってないの??着てた服以外??」
「うん。旅路に売った。」
納得という顔の二人。
「じゃあ、今度私が連れてってあげる!!ヤムは魔法オタクだから。」
「なっ!?魔法オタクなんて関係ないじゃない!」
「でも、普段魔法を考えて遊んでくれないじゃん。」
「そ、それは・・・。」
魔法オタクなんだ。
いや、どことなくどんな気はしてたけどね。
「うう・・・。でも今度絶対行く!」
「じゃあ・・・よろしくね、おねえちゃんたち!」